今回は、施設に入所中の高齢者にどんな手紙を書いたら良いのか?について考えてみましょう。
何故手紙を書くのか
コロナ禍の中、面会もなかなか出来ず、リモートでの会話も時間などの制限もあると思います。
そんな時、手紙などを書くのは良いと思います。
手紙なんか書いても、うちのおばあちゃんはわからないし読めないから。。
確かに手紙も読めない方もいるかも知れませんし、理解できない方もいるかも知れません。
しかし、そんな時私が、よく介護職員の方やご家族にお話しするのが、本人がわかるかわからないかは関係無く、自分がその手紙を書いてそれを読んでもらいたいかどうかが、重要なのではないですか?と言います。
内容は、理解できなくても気持ちは伝わることもあります。
目が悪くて読めない方
高齢者になると、緑内障や白内障、あるいは老眼などで目があまり見えずに読めない方がいるかも知れません。
そんな方には、大きな文字でなるべく漢字などを使わずに書くのが良いとされています。
字が読めなくても、施設の職員の方に一報入れておけば、職員が読んでくださると思います。
認知症などで理解ができない方
なかには認知症などで理解ができない方もいるかも知れません。
そんな時には、写真を入れておくのはどうでしょうか?言葉では理解できなくても画像や映像、写真は理解できることがあります。
現に、以前、私が祖父の見舞いに行った時、僕が誰だかわかりますか?と尋ねると顔は知っているけど名前は出てこない。と言っていました。
きっと写真を見たら懐かしく思ったり思い出すのではないでしょうか?特に高齢者の方は、先程のことは忘れても、昔の事はよく覚えている。という傾向にあります。
送る際、ガラスの写真立てや割れやすい陶器の写真立てに写真を入れて送るのは、危険ですのでやめた方が良いです。
手紙の内容
では、どんな内容を書いたら良いでしょうか?
一般的には
◉家族の近況 ◉孫が運動会や発表会などで頑張ったこと◉自宅の木に花が咲いた、実がなった。◉飼っていたペットの話などが良いかも知れません。
そこで、先ほど話した写真などを添えるとイメージしやすくなり良いですね。
とにかく、楽しくなる話題であればなんでも良いと思います。
一方、良くあるNGは
近くの知人特に入所者さんの仲良しが体調を悪くしているのであなたも気をつけて。といった内容やお金の話(意外と多い)ですかね。
長文になると負担になるので、なるべく短く簡潔に。で良いと思います。
あと、手紙には関係ないですが、賞味期限の短いお菓子やお金などを送ってくる御親類がいらっしゃいます。(ご家族にはご入居時にお話しするのですが、御親類は知らない為)
管理も大変ですし、ご本人様、施設も困ることになりますので注意して下さい。
手紙の良さ
今はコロナ禍で、定期的な施設訪問が難しい状況となっています。イベントごとや四季折々に贈られる手紙は、入所者様にとって励みにもなり、寂しさを紛らわせるアイテムになっていると思います。
SNSや電話と違って手紙は一方的に気持ちを伝えるツールだと思います。それだけに施設に入所されている受け取る側の気持ちを考え理解して楽しい内容の文を書きたいものです。
最後に、テクノロジー化している今こそ、あなたも手紙を書いてみませんか? きっと喜ばれること間違いないと思いますよ。



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