今回は、介護従事者や医療従事者なら、一度は経験する腰痛になった際、どのように対処したら良いか?について解説します。
このブログを読んだ後には、腰痛の原因や対処法が理解できると思いますので、是非お付き合い下さい。
腰痛はなぜ起きるの?
腰は立位や座位では上体の重さを受け支持し、活動には欠かせません。しかし、骨膜、後縦靭帯、硬膜、椎間関節、支持組織、靭帯、筋肉や筋膜、脊髄神経根、内臓などに障害を受けると腰痛を発症し活動に著しい障害を及ぼします。
脊椎や神経、骨盤、股関節が圧迫や炎症などにより血流減少などが生じ、組織の酸素不足や疼痛物質(セロトニンやヒスタミンなど)が生成され、痛みを生じます。
それが、腰痛です。
腰痛時にはどんな姿勢を取ったらいいの?
基本的には決まった姿勢(体位)はありません。本人が一番楽な姿勢で安静が保てれば良いわけで一般的には以下の方法がよくとられます。腰痛の時はじっと寝るのが一番いいです。
(1)マットなどを敷かず硬めの布団に臥床する。
マットを敷くと体が沈み、脊柱が変形して神経を圧迫し痛みを増強させるので、硬めの布団に臥床します。椎間板ヘルニアなどの腰痛に効果的です。
(2)膝を曲げて静臥する。
膝を曲げると坐骨神経の進展を緩める事が出来ます。椎間板ヘルニアなどの場合、下肢を伸ばすと神経が圧迫されている所から下位が引っ張られる形となり痛みが増強します。したがって膝を曲げ坐骨神経が牽引されないようにします。
(3)背骨を丸めて静臥する。
脊椎間を広げる事により神経の圧迫を減らす目的で行います。
(4)ぎっくり腰の場合の対処
ぎっくり腰は靭帯のねじれにより発症します。急性期には冷却法により炎症を抑える方法をとり(温めてはダメですので間違わないように)、急性期を脱したら温罨法により温め、血液の循環と代謝を高めます。
補足 椎間板ヘルニアの場合SLR検査と言う検査をします。仰向けで寝て下肢を伸ばしたまま挙上していくと、痛くて伸ばしてられないです。これは坐骨神経や下肢の神経が引っ張られ痛みを生じるからです。判断に使ってみて下さい。
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つるモンの経験談
私が、まだ看護師の免許を取って間もない頃、今からウン十年前ですが、毎日の業務(その頃は介護施設もあまり無く病院に高齢者が沢山入院されていました。)で腰を痛めてしまい、仕事が出来ないくらいになりました。
これはヤバイ!と思って当時の病棟主任に相談してみる事にしたところ、その病棟主任の行動に驚きました。
私は、大丈夫か?少し休んだらどうだ?と言われるかと思って、話してみたのですが、その病棟主任は、『よかったな?これで君もいっぱしの看護師に近づいた。明日からはこれで仕事したらいい。となんやら休憩室からビニールの袋を持って来ました。中にはコルセットが入っていました。しかもなんと病棟主任の名前が書いてありました。本物の使い古しです。WW
今では笑い話ですが、腰痛で動けなかった時のその行動は私にとって腹ただしいものでした。ですが、そのコルセットを巻いて仕事をすると不思議と、自分が憧れの病棟主任になった気持ちになりました。そして腰痛と闘いながら休まずに仕事をすることが出来ました。
皆さんは、腰痛になったら、我慢せず、まず医療機関で検査をして下さいね。腰痛の種類で治療の仕方が違うことは、わかったと思います。腰の痛みが緩和し、良い介護が出来るよう願っています。



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